山梨県がステッカー配付 幼稚園送迎バスの安全装置普及へ

国が幼稚園などの送迎バスに義務づけている安全装置について、県は設置済みの幼稚園などにステッカーを配り、バスに貼ってもらうことで、子どもの安全確保を呼びかける取り組みを行っています。

去年9月、静岡県牧之原市にある認定こども園で当時3歳の女の子が、送迎バスの車内に置き去りにされ熱中症で死亡したことを受け、国は、ことし4月から幼稚園などの送迎バスに安全装置の取り付けを義務づけています。
こうしたなか、県は子どもの安全確保を呼びかけるステッカーを作り、装置の取り付けが済んだ幼稚園などに配付しています。
縦10.5センチ、横15.5センチのステッカーには、乗り降りの際、名前を呼んで所在を確認することなど、安全確保に必要な事柄が記載されています。
県ではステッカーを貼ったバスが走ることで、装置をまだ設置していない幼稚園などへの働きかけにもつなげたいとしています。
県によりますと県内で導入されている安全装置の多くは、運転手がエンジンを切ると点検を促す音声が流れ、車両の後ろなどにある解除ボタンを押さないと、音声が止まらない仕組みになっているということです。
県内では、これまでに対象の148台のうちおよそ83%で設置されていて、県では「悲惨な事故の可能性を減らすため、すべての施設に取り組みを進めてほしい」としています。