大規模災害時の災害廃棄物仮置き場 初の設置訓練 県や自治体

地震や水害などが起きた際に大量に出る災害廃棄物の仮置き場を設置・運営する県の初めての訓練が山梨市で行われました。

巨大地震や水害といった大規模な災害が起きた場合、建物のがれきや家具など大量の災害廃棄物が出て、その処理は被災地が復旧するうえで重要な課題となります。
29日、県が初めて開いた災害廃棄物の仮置き場を設置・運営する訓練には県内の自治体などからおよそ40人が参加しました。
会場となったのは山梨市の体育館の駐車場で、参加者は6つのグループに分かれてシートや目印を設置し、家電や畳などを分別する場所を決めていきました。
このあと使えなくなったたんすや冷蔵庫などを車の荷台に載せた被災者が仮置き場に訪れた想定で、仕分けの手順を確認していました。
参加者からは、「仕分けている品目の具体例を示した方が分かりやすい」とか「最初に住所を確認する必要がある」といった意見が出て、改善点として共有されました。
参加した忍野村の職員は「災害はいつ起こるかわからないので、訓練で災害廃棄物の処理方法を知ることができてよい機会になった」と話していました。
県環境整備課の守屋英樹課長は「災害は事前の備えが何より重要で、市町村に地域の特性に応じた自主的な訓練をしてもらうことで、県全体で災害廃棄物の処理体制を強化していきたい」と話していました。