生成AI 教育現場での活用法考える 初の研修会

教育現場で生成AIをいかに活用するかを探る初めての研修会が、28日県庁で行われ、県立高校の教員などが導入の際に注意すべきことなどを学びました。

県教育委員会は先月、文部科学省が公表した暫定的なガイドラインを受けて生成AI利用の指針をまとめ、「教育における新しいツールの一つとして捉え一律に利用を禁止しない」と、県立学校や市町村の教育委員会に通知しました。
28日、生成AIの活用法を考える初めての研修会が、県庁と各学校をオンラインで結んで開かれ、県立高校などの教員およそ180人が参加しました。
はじめに、文部科学省の学校DX戦略アドバイザーで山梨大学教育学部の三井一希准教授が講師となり、生成AIは教育現場で上手に活用すれば、子どもたちの考える力を育てたり教員の業務の効率化につながったり、導入によってさまざまなメリットがあると説明しました。
一方で、生成AIの技術は発展途上にあり、事実確認が欠かせないことや、個人情報や著作物が使われた場合の対処法などさまざまな注意すべき課題があり、活用の際には、慎重な対応が必要だと指摘しました。
研修会を企画した県教育委員会教育企画室の岩出修司室長は「今後、生成AIの活用は避けては通れません。現場の教員に学んでもらおうと、きょうは初めての研修を行いました。今後も理解を深められるようしっかり取り組んでいきます」と話していました。