地域の課題解決策 高校生が発表 南アルプス市長らを前に

地域の課題について考え解決策を研究してきた県立巨摩高校の生徒たちが、28日、南アルプス市役所で学習の成果を発表しました。

県立巨摩高校は、地域が抱えるさまざまな課題の解決策を考える力を育てるための学習を取り入れています。
28日は、3年生およそ30人が南アルプス市役所を訪れ、7つのグループに分かれて取り組んできた学習の成果を金丸市長や市議会議員などおよそ30人を前に発表しました。
このうち、少子高齢化による人口減少について研究したグループは、特産の果物狩りや農業体験など南アルプス市の自然を生かしたイベントを道の駅などで開催し、若者が定住したくなる地域にすることが必要だと発表しました。
また、空き家が増加傾向にあることをテーマに選んだグループは、空き家が増加すると害獣が増えるほか、犯罪につながるおそれがあることを指摘したうえで、交流ができるような宿泊施設やカフェなどにリフォームするべきだと訴えました。
空き家の問題について発表した生徒は「何度か話し合いを重ねていくなかで、自分たちなりの答えを導き出せたと思う。もっと若者が住みやすいと言われるような街になってほしい」と話していました。
南アルプス市の依田賢治政策推進課長は「将来を担う子供さんの柔軟な発想で素晴らしいものだった。現在取り組んでいる事業などに積極的に取り入れていき、若い人たちと一緒に南アルプス市を作っていきたい」と話していました。