富士山登山道規制 富士吉田市長「5合目か6合目で実施を」

富士山登山の混雑緩和を目的に、県が検討している8合目での登山道の規制について富士吉田市の堀内市長は「規制には感謝しているが、5合目か6合目で行うべきだ」という考えを示しました。

富士山の登山者がコロナ禍前を上回るペースで増えていることを受け、県は今月1日、山頂付近が混雑した場合などに山梨県側の登山道で規制を行うことを検討していると明らかにしました。
富士吉田市の堀内茂市長は9日開かれた会見で「安全な登山を進めたいという思いは地元も県も一緒だ。県が規制を検討していることは高く評価するとともに感謝している」と述べました。
そのうえで堀内市長は、県が規制の実施を8合目で検討していることについて、「8合目で規制ということは考えられない。地元の声に耳を傾けて話を進めてほしい」と述べ、登山者が安全に待機するスペースが、より確保できる5合目や6合目で行うべきだという考えを示しました。
県は、富士山の登山道規制について、赤外線カウンターなどによる登山者数の調査や、登山道の途中にいる「安全誘導員」の情報をもとに、1日の登山者数が一定の基準を超える場合に実施する方針を示していて、規制する場所を含めた最終的な調整が進められています。