リニア新駅周辺のまちづくり 甲府市 基本方針まとめる

甲府市内に建設が予定されているリニア中央新幹線の新駅周辺のまちづくりについて、市は水素エネルギーの活用や災害時にも役立つことなどを盛り込んだ基本方針をまとめました。

これは甲府市の樋口雄一市長が8日開いた記者会見で明らかにしました。
市によりますと、まちづくりの基本方針は、甲府市大津町に建設が予定されているリニア新駅の南側のおよそ11.5ヘクタールなど、周辺を開発する際の基本的な考えを示すためにまとめられました。
それによりますと、基本方針は駅前だけでなく圏域の価値も向上させることや官民連携のまちづくりなど4つのコンセプトを実現するために、10の項目からなっています。
具体的には、県内で研究開発が進む水素エネルギーの活用など、SDGsを実現するまちづくりを目指すことや、災害時にも活用できる空間を創るなど、多様な交流やにぎわいの舞台をデザインするなどとなっています。
基本方針は市のホームページで公表されるということで、市は今後、市民や事業者との対話などを行い、具体的な整備方針の策定といった取り組みを進めたいとしています。
樋口市長は「持続可能なまちづくりを進めたいという思いで方針を打ち出した。圏域全体に影響を及ぼし、それを広く国内外に示せる駅周辺にしたいので、幅広い意見を聞いてしっかり集約していきたい」と話していました。