広島原爆投下78年 原爆被害伝える展示会 甲州

広島に原爆が投下されてから6日で78年になりました。
原爆が投下された広島と長崎の当時の様子を、写真や絵で伝える展示会が甲州市で開かれています。

「原爆と人間」と題した展示会は核兵器廃絶を訴える団体が甲州市役所で開き、被爆地、広島と長崎の被害を伝える写真や絵のほか戦時中の資料などおよそ200点が展示されています。
このうち原爆投下からおよそ3時間後に、爆心地から2キロ余りの広島市内を撮影した写真には、多くの負傷者が治療を受けるのを待って座り込む様子が収められています。
また「原爆孤児」という写真は、家族や家を失った子どもたちが空腹を紛らわせようと、原爆ドームの前に積もった雪を食べる姿を捉えています。
会場には、広島市の高校生が被爆者の証言を聞き取って描いた「原爆の絵」も展示され、当時の光景が被害を受けた人たちの苦しみとともに克明に描かれています。
展示会を主催した団体の大里文子さんは「被爆者の写真、街の破壊のされ方を見て、核兵器は人間が持ってはいけないものだということが伝わればと思います」と話していました。
この展示会は甲州市役所の市民ギャラリーで9日まで開かれています。