広島原爆投下78年 市川三郷町と米姉妹都市 同時に平和祈る

広島に原爆が投下されてから78年となる6日、世界の平和を祈って市川三郷町とアメリカの姉妹都市の人たちが同時にベルを鳴らました。

市川三郷町国際交流協会は、30年以上交流を続けているアメリカ・アイオア州のマスカティーン市の人たちと、広島に原爆が投下された時刻に同時にベルを鳴らすセレモニーを3年前から行っています。
6日はマスカティーン市とオンライン会議システムで結び、国際交流協会の一瀬茂会長が「セレモニーを通して日米の絆が深まることを願っています」とあいさつすると、マスカティーン姉妹都市協会のジョン・ダビッド会長が「きょうは原爆の犠牲者を追悼するために集まりました」と応えました。
そして出席した人たちは原爆が投下された午前8時15分にハンドベルを30秒間鳴らし、続いて黙とうを行いました。
このあと、中学生と高校生が英語でメッセージを読上げ、このうち市川中学校3年の池川侑杜さんが「どうすれば戦争のない世界がつくれるのか、どうすれば二度と原爆で苦しむ人々を生み出さない世の中にできるのか。私は、学ぶことから始めようと提案します」と述べると、マスカティーン市の人たちは静かに耳を傾けていました。
市川三郷町国際交流協会の一瀬会長は「こういう交流を継続することが大切です。きょうは準備からうまくできたのでので成功したと思います」と話していました。