リニア JR東海が山梨県内での先進抗着手へ

リニア中央新幹線の工事をめぐり、JR東海は、山梨県内で行われているボーリング調査で掘削によって流出する水の量が少ないことから、補助的なトンネルの「先進坑」を掘り進める方針を明らかにしました。

リニア中央新幹線の工事をめぐって、その影響を議論する静岡県の専門部会が3日夜、静岡県庁で開かれ、ボーリング調査などついて議論が行われました。
この中で、山梨県内で行われているボーリング調査について、JR東海から、現在、山梨県と静岡県県境から459メートルの地点まで進んでいて、この間、水の流出も少ないということが説明されました。
その上でJR東海は今後、静岡県側の沢の流量などを確認しながら、作業などでも使われる補助的なトンネルの「先進坑」を掘り進める方針を明らかにしました。
調査をめぐっては静岡県が、県境から山梨県側におよそ300メートルの区間の掘削中止を求め、JR東海との間で協議が続いていて、山梨県や県内の市町村などは速やかな調査の実施を求めています。
これに対し専門部会のあと静岡県の森貴志副知事は、「先進坑については、ボーリングの協議を山梨県と早期に進めていく」と述べました。