児童文学「ごんぎつね」挿絵の原画展 北杜

長年親しまれている児童文学「ごんぎつね」の挿絵の原画展が、北杜市で開かれています。

児童文学の「ごんぎつね」は、国語の教科書などを通じて長年親しまれている作品で、主人公、きつねの「ごん」の償いを描いています。
「ごんぎつね」の挿絵を手がけた絵本画家、黒井健さんの作品を集めた北杜市のギャラリーでは、夏休み中の子どもたちに楽しんでもらおうと、「ごんぎつね」の原画29点の展示会が開かれています。
このうち、絵本の表紙の「ごん」は、草花に覆われた巣穴の前にたたずみ、静かに遠くを見つめる姿が淡い繊細なタッチで描かれています。
また、栗を届ける「ごん」は、自分のいたずらの償いをしようと、心配そうに部屋の中をうかがう様子が表現されています。
このほか、黒井さんが創作で使う色鉛筆や筆なども展示されていて、訪れた人たちは熱心に見入っていました。
埼玉県から観光で来た女性は「すごく懐かしいですね。色使いがきれいでほっとします。ずっと見てしまいます」と話していました。
「黒井健絵本ハウス」の黒井ケント館長は「すべての原画を公開するのは当館としても珍しく、ぜひ見に来てほしい」と話していました。
この展示会は、9月18日まで開かれています。