JICA 海外協力隊員2人が派遣前に県庁を表敬訪問

子どもたちの自立支援などに取り組むため、JICA=国際協力機構の海外協力隊としてエチオピアとヨルダンに派遣される2人が、出発を前に14日、県庁を表敬訪問しました。

県庁を訪れたのは、JICAの海外協力隊としてエチオピアに派遣される市川三郷町の笠井俊希さんとヨルダンに派遣される甲州市の築城豪佑さんの2人で、長田公副知事と面会しました。
2人は今月下旬に出発し、再来年の7月までの2年間、虐待などで家族と一緒に暮らせない事情を抱えている子どもたちや難民の子どもたちの自立支援に取り組むことを報告しました。
このうち、元中学校の教師で野球部の顧問を務めていた笠井さんは、「スポーツを通して子どもたちと交流を深め現地になじみの薄い野球を普及してきたい」と意気込みを語りました。
これに対し長田副知事は、「日本の子どもたちとは違った環境に置かれていることにギャップも感じながら任務にあたられると思う。初心を忘れず頑張ってもらいたい」と激励しました。
面会のあと小学校の教師を務めていた築城さんは、NHKの取材に対し「派遣先での2年間、子どもたちが笑って過ごせるように取り組み、子どもたちの5年先、10年先の生活に少しでもいい影響を与えることができるように頑張りたい」と話していました。