就職希望の高校生対象にした企業合同説明会 甲府

県内の企業を知り就職を考えるきっかけにしてもらおうと、高校生を対象にした合同企業説明会が甲府市で開かれました。

甲府市総合市民会館で開かれた説明会は、県内2つの公共職業安定所などが12日と13日の2日間にわたって開き、12日は県内10校の高校3年生271人と、県内に事業所がある企業59社が参加しました。
高校生たちは企業の担当者が待つブースを15分ごとにまわりながら、仕事内容や職場の雰囲気などを熱心に質問し、企業の担当者は企業の理念や業界での役割などを説明していました。
甲府公共職業安定所によりますと、管轄する6つの自治体で、先月30日時点での来年3月に卒業する高校生の求人数は1364人と、前の年の同じ時期に比べ8.1%増えている一方、ことし5月15日時点で就職を希望する生徒は596人と前の年の同じ時期と比べて6.8%減っています。
建設業の企業の担当者は「平均年齢が上がっているので、将来のためにも若い人に一緒に働いてほしい」と話し、参加した生徒は「楽しい雰囲気が伝わったので安心できました。積極的に自分から動いていいところに就職したい」と話していました。
甲府公共職業安定所の山田一典所長は「ことしは売り手市場が高まっていて、企業にとっては争奪戦の厳しい状況が続いています。地元企業はいいところをアピールして1人でも多くの希望する生徒さんにきてもらいたい」と話していました。