人材のレベルアップで指導技術紹介セミナーを無料開催へ 甲府

企業の人材確保が課題となる中、甲府市に支店を置く信用調査会社が、県内企業に既存の人材のレベルアップを図ってもらおうと指導の技術を紹介するセミナーを初めて無料で開くことになりました。

少子高齢化や人口減少の中、企業の人材確保は大きな課題で、ことし4月に信用調査会社の帝国データバンク甲府支店が県内企業を対象に行った調査では、44.9%が「正社員の人手が不足している」と答えています。
こうした状況を受けて、帝国データバンクは人材不足を補うため県内企業に既存の人材のレベルアップを図ってもらおうと、「コーチング」と呼ばれる指導の技術などを紹介するセミナーを初めて無料で開くことにしました。
コーチングは、部下が業務目標の達成に向けて自発的に取り組むようにするための経営側のコミュニケーション技術で、当日は外部の講師の指導のもと参加者がコーチングの方法を体験します。
セミナーは来月4日に甲府市で開かれ、30社程度の参加を受け付けるということです。
帝国データバンク甲府支店の岩渕勝成支店長は「何かを教えるというより、相手に考えてもらうことがコーチングのポイントです。新たな人材を集めることが難しい中で、今いる従業員のスキルアップを通じた業務の効率化に貢献したい」と話していました。