水素や水素使う燃料電池への理解を 甲府でシンポジウム

次世代のエネルギーとして注目される水素や、水素を使う燃料電池について理解を深めてもらおうというシンポジウムが、甲府市の米倉山で行われました。

このシンポジウムは、燃料電池の技術開発を行う「技術研究組合FC‐Cubic」が開き、対面とオンライン合わせておよそ1500人が参加しました。
シンポジウムでは、組合の濱村芳彦理事長が、ことし3月に組合が都内から米倉山に移転したことを紹介したうえで、「米倉山では水素の量を気にせず研究ができている。引き続きしっかりと取り組んでいきたい」とあいさつしました。
このあと、県の担当者は水素社会の実現に向けて、山梨県では太陽光などの再生可能エネルギーから水素を作る「P2Gシステム」の実証を進めていることを紹介しました。
また、自動車メーカーの担当者は、燃料電池を乗用車だけでなく、大型トラックや建設機械、それに宇宙でも活用するために研究開発を進めていることを説明しました。
研究開発の状況を紹介した本田技研工業水素事業開発部の村上義一チーフエンジニアは「カーボンニュートラルに向けて自社の燃料電池の技術が役立つ場面は多いと考えている。多くの人と手を取り合って水素の普及を目指していきたい」と話していました。