食料支援のNPO法人など プログラミングや英語の指導開始へ

経済的に苦しい家庭の子どもたちを教育面からもサポートしようと、困窮する世帯に食料支援を行っているNPO法人などが今月から無料でプログラミングや英語の指導を始めることになりました。

この取り組みは、経済的に困窮している世帯に食品を提供するなどの支援を行っている南アルプス市にあるNPO法人「フードバンク山梨」などが始めるものです。
経済的な困窮が子どもに引き継がれる「貧困の連鎖」を断ち切るには、食料の支援だけでなく、教育面でのサポートも必要だとして、県内の企業と連携してコンピューターのプログラミングや、英会話の指導を無料で行います。
対象は食料支援を受けている世帯の小学3年生から中学生までの20人で、今月16日から月に1回、中央市にある「フードバンク山梨」の事務所で授業を行うほか、オンラインも活用するということです。
「フードバンク山梨」の米山けい子理事長は「子どもたちが夢を持って将来を生きていくにはITや英語力が大切になってきている。将来、技術者になるような未来につながればいい」と話していました。
また、この取り組みを企画した起業家の戸田達昭さんは「子どもたちが生きる力をはくぐむことができないかという思いで企画した。国内や海外で活躍してほしい」と話していました。