山開きから5日間で9000人余 富士登山者最多に迫るペース

今月1日に山梨県側で山開きを迎えた富士山について、5日までの登山者は9019人と、世界遺産への登録以降最多に迫るペースになっていることが分かりました。

吉田口登山道の6合目で富士吉田市が行った調査によりますと、山開きの7月1日から5日までの5日間に、富士山に登った人の数は速報値で9019人でした。
これは去年の同じ時期に比べて2倍近く多くなっているほか、コロナ禍前で曜日の並びがことしと同じ2017年と比べても2000人近く上回るなど、世界遺産への登録以降最多に迫るペースになっています。
最も多かった日は今月2日の2873人、次いで1日の2242人となっていて、富士吉田市では新型コロナの制限緩和や世界遺産登録10年の影響で多くの登山者が訪れたと分析しています。
また、市が6日開いた記者会見で堀内茂市長は、低体温症の登山者が山小屋で保護されたケースも初日から確認されたと明らかにしました。
堀内市長は、「夏休みなどで今後、急激な登山者の増加が予想され本当に事故が心配だ。引き続き県に対策を求めるとともに、市としても混雑状況の情報提供や弾丸登山の自粛呼びかけなど、徹底した注意喚起を行って事故を未然に防ぎたい」と話していました。