グリーン水素輸出目指すチリの大使らが県の製造装置視察 甲府

再生可能エネルギーを使って製造する「グリーン水素」の海外輸出を目指しているチリの大使などが5日、山梨県を訪れ、グリーン水素を製造する県の取り組みを視察しました。

南米のチリは、日照時間や風力に恵まれていることから、太陽光や風力といった再生可能エネルギー由来の電力で「グリーン水素」を製造し、海外に輸出することを目指しています。
5日はチリ大使館のリカルド・ロハス特命全権大使などが甲府市の米倉山を訪れ、県が開発を進めるグリーン水素を製造する装置を視察しました。
県の担当者はこれまでに国内4社の工場が装置の導入を決めているほか、インドやイギリス・スコットランドでも装置の導入を目指していることなどを説明しました。
これに対して大使は、装置の仕組みや、製造した水素の貯蔵方法などについて熱心に質問していました。
このあと、大使らは県庁を訪れ、長崎知事と意見交換を行いました。
リカルド・ロハス特命全権大使は「米倉山はとても印象的で、技術的な優位性があるので前途有望だと思う。グリーン水素の分野でチリと山梨県は協力することができるのではないか」と話していました。
県は今後、チリでの装置の導入を実現したいとしています。