山梨市で収穫間近の特産の桃「ちよひめ」約30個盗難

山梨市の畑から収穫間近の桃、およそ30個がなくなっていたことが警察や被害にあった農家への取材で分かり、警察は窃盗事件として捜査しています。
桃が数十個単位で盗まれる被害はことし初めてとみられます。

警察や被害にあった農家によりますと、今月11日の早朝、山梨市正徳寺で桃畑が荒らされているのに農家が気づきました。
状況を確認したところ収穫間近の特産の桃「ちよひめ」およそ30個がなくなっていることが分かり、被害は金額にしておよそ1万円に上るということです。
前日の朝、畑を確認した時に異常はなかったということで、桃は前日の日中からこの日の未明にかけて盗まれたとみられます。
また、畑にはもぎ取った桃をその場で食べたとみられる痕跡も残されていたということです。
農家は被害届を提出し、警察が窃盗事件として捜査しています。
県内では去年、農作物の盗難被害が相次いだことを受け、警察やJAなどが警戒を強化していて、桃が数十個単位で盗まれる被害はことし初めてとみられます。
被害にあった農家は「1年に1回しか収穫できないので、苦労してようやく収穫時期だと思って見たら畑が空だったというのは悲しいです。人のものを盗ることに良心がとがめてほしい」と話していました。