県内の今月の景気判断 据え置き 日銀甲府支店

日銀甲府支店は今月の県内の景気について、外出機会の増加に伴い個人消費が回復していることなどから「資源高の影響などを受けつつも持ち直している」とする判断を据え置きました。

日銀甲府支店は23日、今月の金融経済概観を公表しました。
それによりますと、「生産」は、スマートフォンの在庫調整や海外経済の減速を背景とした受注減の影響が続いているとして、「弱めの動きがみられている」とする判断を据え置きました。
一方、「個人消費」は、物価の上昇を受けた消費者の節約志向などのマイナス面もみられるものの、外出機会や観光需要の増加などによるプラス面が上回っているとして、「物価高の影響を受けつつも回復している」とする判断を据え置きました。
また、「雇用・所得」については経済環境の改善を背景に社員の所得を引き上げようという動きがあるとして、「労働需給は引き締まっており雇用者所得は全体として改善している」という判断を据え置きました。
こうした状況を踏まえて、日銀甲府支店は県内の景気について「資源高の影響などを受けつつも持ち直している」とする判断を据え置きました。
先行きについては「持ち直しが続くと考えているが海外経済の減速や物価高による影響など不確実性は高く、下振れリスクを十分注視していく必要がある」としています。