特定外来生物「オオキンケイギク」の駆除活動 山梨 早川町

地域の自然環境を守ろうと早川町では「特定外来生物」に指定されている植物、「オオキンケイギク」の駆除が行なわれました。

「オオキンケイギク」はこの時期に黄色い花を咲かせる北アメリカ原産のキク科の植物で、繁殖力が非常に強く、在来の植物などに影響を及ぼすおそれがあるため、環境省は「特定外来生物」に指定しています。
南アルプスの玄関口にあたる早川町は2014年に南アルプスがユネスコの「エコパーク」に登録され、地元では5年前からオオキンケイギクの駆除を行っています。
15日の駆除活動には地元の観光協会、住民や役場の職員などおよそ30人が参加しました。
奈良田湖の湖畔周辺ではこれまでの活動の成果もあってオオキンケイギクの花は見かけられませんでしたが、根が残っていて、参加者は次々に土から根を引き抜いていました。
一方、早川地区では50センチから60センチほどに花が伸びていて、花を根こそぎ抜く作業に追われました。
駆除されたオオキンケイギクは花粉が飛び散らないように袋に入れられ、焼却処分されるということです。
活動に参加した県富士山科学研究所の安田泰輔主幹研究員は「最近ではこういう活動で外来生物の防除が可能だとの研究結果も出ていますので今後も活動に注目しています」と話していました。