上野原のデイサービス施設 虐待確認されたとして山梨県が処分

上野原市のデイサービス施設で利用者を不適切に拘束する虐待が確認されたほか、介護報酬を不正に多く請求していたとして、県は、事業所に対し来月1日から半年間、新たな利用者の受け入れを停止する処分を行いました。

処分を受けたのは上野原市の介護事業者「ラクット」が運営するデイサービス施設、「あいらーく鶴川宿」です。
県によりますとこの事業所では3年前、利用者1人の両足をタオルや手ぬぐいで車椅子に縛りつける不適切な拘束が行われていたことが確認されたということです。
また、おととしには他の利用者1人が車椅子から転落を繰り返していたにも関わらず安全措置を取らなかったため、病院での治療が必要なケガを負わせる事故も起こしていたということです。
こうした問題は3年前に利用者の家族から県に対し施設での虐待が行われているという複数の相談があり、県と上野原市が調べたところ虐待の事実が確認されたということです。
また、事業所ではおととし10月から去年6月までの9ヶ月間、介護報酬加算を不正に請求し受け取っていたこともわかったということです。
県は13日付けでこの事業所に対し来月1日から半年間、新たな利用者の受け入れを停止する処分を行いました。
施設はNHKの取材に対し「責任者がいないため現時点でコメントできない」としています。