北杜市 有機農業拡大へ JAや農業機械メーカーと連携協定

北杜市は、有機農業の拡大に向けて新たな技術を導入し、生産性の向上などを図ろうと、JA梨北や民間の農業機械メーカーと連携協定を結びました。

連携協定を結んだのは北杜市とJA梨北、それに民間の農業機械メーカーの3者で、12日、北杜市役所の明野総合支所で締結式が行われました。
北杜市は、ことし3月に「オーガニックビレッジ宣言」と題して農業による環境負荷を減らすため有機農業の拡大を図る方針を示していて、協定では、有機農業の生産性の向上や省力化などを協力して進めるとしています。
小林明副市長は、「北杜市が目指す構想に向けて技術を地域に広く浸透させていきたい」などとあいさつしました。
締結式のあと、水田を走行して雑草の成長を抑制する新しい機械の実演も行われ、関係者が見学しました。
機械の底にはスクリューがついていて、水田の土を巻き上げて水を濁らせることで、雑草が光合成して成長するのを抑制するということで、市が機械を購入し、今後有機農業の生産者に貸し出すということです。
機械を使う予定の生産者で学校給食用の米を栽培している高瀬弘樹さんは、「今はアイガモを使って除草し米を作っていますが、作業は大変です。後継者も不足する中なので、先進技術を活用して子どもたちに農業への未来や夢も感じてほしいです」と話していました。