「マイ避難カード」山梨大などが制作 災害への備えに役立てて
地震や水害、火山の噴火といったさまざまな災害への備えに家庭で役立ててもらおうと、山梨大学などが家族の連絡先や避難場所をあらかじめ記載しておく「マイ避難カード」などを制作し、9日発表しました。
9日は山梨大学地域防災・マネジメント研究センターの秦康範准教授などが記者会見し、「マイ避難カード」と「わが家の避難計画」を発表しました。
このうち、「マイ避難カード」は運転免許証ほどの大きさで、スマートフォンのバッテリーが切れて家族や職場の連絡先がわからなくなるといった事態も想定し、必要な連絡先やあらかじめ決めた避難場所などを書き込むことができます。
また、「わが家の避難計画」はB4サイズで避難場所や移動の手段を書き込めるほか、非常時の持ち出し品をチェックリストにしています。
リストの作成には地域住民のワークショップで寄せられた声も反映したということで、「モバイルバッテリー」や「大人用のおむつ」といった近年、需要が増えているものも盛り込まれています。
「マイ避難カード」と「わが家の避難計画」は、大学のホームページで公開されているほか、富士吉田市や富士河口湖町が富士山の噴火への備えとして今後の活用を検討しているということです。
秦准教授は「自宅のプリンターでも印刷できるので、できるだけ多くの方に使ってほしいです」と話していました。
「マイ避難カード」と「わが家の避難計画」は、今月17日・土曜日にJR甲府駅北口「よっちゃばれ広場」で開かれる「やまなし防災・減災フェス」でも、300人に無料で配られます。
「やまなし防災・減災フェス」では、特殊な車両による大雨や地震の体験や、NHK、YBS、FMFUJIの3局合同で「防災・減災」をテーマにしたラジオ特番の生放送も予定しています。
ぜひお越しください。