リニア ボーリング調査で知事 静岡県の姿勢に改めて不快感

リニア中央新幹線の山梨県内のボーリング調査をめぐって、7日開かれた静岡県の専門部会で、山梨県側に静岡県の地下水が流出される可能性が議論されたことについて、長崎知事は「まったくナンセンスで時間のむだだ」と述べ、静岡県の姿勢に改めて不快感を示すとともに調査の継続を訴えました。

リニア中央新幹線の山梨県内でのボーリング調査をめぐっては、静岡県がJR東海に対して県内の地下水が山梨県に流出する可能性を主張し、県境から山梨県側におよそ300メートルの区間の掘削の中止を求める文書を提出しています。
7日開かれた静岡県の専門部会では、委員から調査の続行に前向きな意見が相次いだ一方、山梨側で出た水について静岡の地下水かどうか見分ける方法が提案され、静岡県は調査中止の文書を撤回しない姿勢を重ねて示していました。
長崎知事は9日開かれた臨時の記者会見で、静岡県が主張する「県の地下水が流出する可能性」について、「どこからの水という概念をぜひ法律的に明確に定義をしていただきたい」と述べました。
その上で「水の出所が分かれば山梨県も混ぜて議論しようという話もあるがまったくナンセンスで時間のむだだとあえて申し上げたい」と述べ、静岡県の姿勢に改めて不快感を示した上で調査の継続を強く訴えました。