収穫期の農作物 ドローンで盗難を警戒する訓練 市川三郷町

今が旬のとうもろこしを盗難の被害から守ろうと、市川三郷町の畑で、不審者の動きをドローンで割り出して取り押さえる訓練が行われました。

訓練は、7日夜、市川三郷町大塚のとうもろこし畑で行われ、鰍沢警察署の警察官やJAの職員らが参加しました。
訓練には、体温など周囲より温度の高い部分をより赤に近い色で撮影する特殊なカメラを搭載したドローンが活用されました。
このドローンで畑の上空をパトロールすることで、1度に広範囲を見渡すことができ、夜間でも不審者の動きや位置を瞬時に把握することができます。
訓練では、およそ50メートルの高さで警戒を始めたドローンが畑に潜む不審者の姿をすぐに捉えました。
その様子がモニターに映し出されると、パトロール中の警察官に位置が伝えられ、現場に駆けつけて不審者を取り押さえました。
訓練に参加したJAの職員は「2月の寒い中から種まきをしてやっと収穫の時期になったのに盗まれるととても悲しい。頻繁に警戒してもらいたい」と話していました。
鰍沢警察署の長坂優志刑事生活安全課長は「農作物の盗難という許されない行為を防ぐために、ドローンを活用した警戒やパトロールを強化していきたい」と話していました。