太陽光発電所ケーブル窃盗事件初公判 被告2人起訴内容認める

韮崎市の太陽光発電所から銅線ケーブルを盗んだとして逮捕・起訴された2人の初公判が1日、開かれ、いずれも起訴された内容を認めました。

カンボジア国籍で群馬県で暮らしていたアン・サメディ被告(35)とソク・ラーシー被告(32)はことし2月、韮崎市の太陽光発電所から送電用の銅線ケーブル、770メートル余り、金額にしておよそ260万円分を盗んだとして逮捕・起訴されました。
1日、甲府地方裁判所で開かれた初公判で、2人は「間違いありません」と起訴された内容を認めました。
このあと検察は冒頭陳述で「親戚関係にあった2人は去年の夏ごろに互いに来日していることを知った。金に困り、去年12月ごろからグループで太陽光発電所の銅線ケーブルを盗み出すことを繰り返し、売却して現金を得ていた」と指摘しました。
そのうえで「2台の車で高速道路を移動して事前に調べていた韮崎市の太陽光発電所を訪れると、カッターやはさみを使ってケーブルを切り取り車に積んで運び出した」と事件のいきさつなどを説明しました。
また、検察が「2人はほかの窃盗事件にも関与した疑いがあり、捜査を進めている」と明らかにしたことを受けて、次回の裁判は来月以降に開かれることになりました。