富士山噴火想定 子どもを保護者が迎えに行く訓練

富士山の噴火に備えてふもとの富士河口湖町で26日、小学生や中学生などの子どもを保護者が迎えに行く訓練が行われました。

富士山の噴火が発生した場合の学校などの対応をめぐっては、ことし3月に示された新しい避難計画で、噴火警戒レベルが「3」に引き上げられた際、休校措置や保護者への引き渡しなどを行う方針が示されました。
これを踏まえて、26日は富士河口湖町の勝山中学校と、その校区にある小学校や保育所のあわせて7つの施設などが合同で保護者への引き渡し訓練を行いました。
このうち、勝山中学校では、噴火警戒レベルが「3」に上がったことが確認されると、「生徒は教室に戻ってください」などと校内放送が流れました。
そして生徒たちは教室で帰宅の準備をして待機し、迎えに来た保護者が受け付けを終えると、担任の合図で順番に教室から出て帰っていました。
また、中学校の隣にある小学校でも教員の指示を受けながら保護者がランドセルを背負った子どもを連れて帰っていました。
小学生と中学生の子ども3人の母親は、「先生方の案内もあり、スムーズに子どもを迎えに行くことができました。自分の身は自分で守る必要があるので災害時にどうすればいいのか、子どもと家で話したいです」と話していました。
勝山中学校の梶原斉校長は、「災害はいつ起こるか分からないので、関係機関と連携しながら訓練を行うなど安全・安心に向けた取り組みを進めていきたい」と話していました。