「青い目の人形」取り組み引き継ぐ孫 贈り先の学校訪問 甲府

戦前、日米の友好を願って日本に「青い目の人形」を贈る活動をしていたアメリカ人宣教師の孫が去年、人形を贈った甲府市の学校を訪れました。

アメリカの宣教師、シドニー・ギューリックは、アメリカで反日感情が高まっていた1927年、日本各地の学校などに「青い目の人形」およそ1万2000体を贈り、日米の友好と平和を願いました。
取り組みを引き継ぐ孫のギューリックさんは去年、甲府市の山梨英和中学校・高校に“メーガン”と名付けた人形を贈り、25日、初めて学校を訪ねました。
ギューリックさん夫妻が会場のチャペルに現れると生徒たちは大きな拍手で出迎えました。
ギューリックさんは、「メーガンに再びこの学校で会えてうれしい」と述べ、日米の人々のために人形を贈っていた祖父の思いや取り組みを復活させた経緯を説明しました。
生徒たちは青い目の人形の歌を歌ったあと、ギューリックさんに「きょうは学校にお越し頂きありがとうございます。メーガンちゃんを通して平和の意味を伝えていきたい」と感謝の気持ちを伝えました。
ギューリックさんは、「人形は言葉を話せないけど、彼女は友好と平和の意味を理解しながら愛を伝えています。これは国を超えたことです」と話していました。