山梨県製造の水素を東京の国際展示場の電力に使用 記念式典

脱炭素化を進めるクリーンなエネルギーとして注目が集まる水素の活用を進めようと、山梨県と東京都は県で製造した水素を都内の国際展示場の電力に使うことになり、25日、展示場で記念式典が開かれました。

山梨県では太陽光や風力などの再生可能エネルギー由来の水素、いわゆる「グリーン水素」を製造する実証事業が平成28年度から行われていて、去年、この水素の利用拡大を目指して東京都と協定を結びました。
この協定に基づいて、山梨県は東京・江東区にある国際展示場の電力として、県産のグリーン水素を供給することになり、25日、展示場の一角で記念式典が開かれました。
式では東京都の小池知事が「展示場を訪れる事業者や都民のみなさんに山梨県産の水素という新しいエネルギーのあり方を身近に感じてほしい」とあいさつしました。
このあと、テープカットが行われ、燃料電池を使った発電が始まりました。
グリーン水素は国内のみならず海外でも活用が進みつつあり、山梨県では今後、これまでの実証で培った水素製造の仕組みを国内だけでなく、海外にも導入することを目指しています。
山梨県の長崎知事は「東京都内で県産水素が使われることは大きな信用につながる。今後は水素を作る仕組みの導入を広めていきたい」と話していました。