山梨県内の景気判断7か月ぶりに引き上げ 日銀甲府支店

日銀甲府支店は今月の県内の景気について個人消費や所得が上向いてきたことなどから、「持ち直している」として、7か月ぶりに判断を引き上げました。

日銀甲府支店が22日公表した金融経済概観によりますと、個人消費は物価高で節約志向が見られるものの、新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが「5類」に移行されて外出機会が増え、消費につながっていることなどから、「物価高の影響を受けつつも、回復している」として7か月ぶりに判断を引き上げました。
また、「雇用・所得」についても、経済活動が再開し人材の確保に向けて社員の所得を引き上げようとする取り組みがみられ、「雇用者所得は、全体として改善している」として5か月ぶりに判断を引き上げました。
こうした状況を踏まえて、日銀甲府支店は県内の景気について「資源高の影響などを受けつつも、持ち直している」として、去年10月以来、7か月ぶりに判断を引き上げました。
日銀甲府支店の水野裕央支店長は、景気の先行きについて、当面の間、持ち直しの動きが続くとする一方、「海外経済や物価高といった不確実性が高く、十分に注意していく必要がある」としています。