中国の未踏峰に県内の山岳チームが挑戦へ 出発前に知事を訪問

山梨県内の有志でつくる山岳チームが、県と友好都市となっている中国内陸部の四川省にある未踏峰への登頂に挑戦することになり、出発を前に知事を訪問しました。

県庁を訪れたのは、県内の山岳ガイドなどの有志でつくる山岳チーム「陰雷」のメンバーら11人です。
はじめに今村量紀隊長が「山を通じた国際交流の日本のパイオニアとして『さすが山岳県山梨だ』と言われるような活動にしていきたい」と述べました。
これに対して、長崎知事は「見ているだけでも怖くなる山へのチャレンジに心から敬意を表する。山梨県と四川省で応援する形をつくっていきたい」と応じ、県は激励金として10万円を
贈ることにしました。
山岳チームは、10月中旬から中国内陸部の四川省、カンゼ・チベット族自治州にある標高5992メートルの未踏峰、「カワロリ1」への登頂に挑戦するということです。
この山は、まだどの国の登山隊も登頂したことがない未踏峰だということで、今月末から来月中旬まで先発隊が現地での準備などを行います。
そして10月中旬から本隊が登り始めて、2週間あまりかけて登頂を目指すということです。
山岳チーム「陰雷」の今村隊長は「コロナ禍で挑戦が1年延期になった分、トレーニングも積んだので、ようやく行けるという気持ちです。山岳県山梨のスポーツ振興の発展と県民の健康促進につなげていければいい」と話していました。