山梨県 リニア見据え支援 スタートアップ企業が成果発表
山梨県がリニア中央新幹線の開業を見据えて支援してきた、さまざまなスタートアップ企業による実証実験の成果の発表会が10日、甲府市で開かれました。
県は、リニア中央新幹線の開業で交通アクセスがよくなることを生かして、革新的なビジネスを生み出すスタートアップ企業の実証実験を誘致して産業の集積や人材育成などにつなげようと、支援に取り組んでいます。
10日、甲府市で開かれた発表会では、去年から県の支援を受けて実証実験を行ってきた企業7社の担当者が成果を報告しました。
このうち、航空測量などを行っている愛知県の企業は、大規模災害の際に上空から計測した被害状況を地図データに落とし込んで行政に迅速に提供するビジネスを目指していて、山梨県などと実際に机上訓練を行ったことを説明しました。
また、地域活性化に取り組む都内の企業は、幼い子どもがいる親が県内で「ワーケーション」をできるようにするため、滞在先の保育園で子どもを受け入れてもらう仕組みづくりを行ったことを説明し、体験した家族から好評だったと報告しました。
県リニア未来創造・推進課の齊藤浩志課長補佐は、「新たなビジネスにつながる手応えを感じている。リニア中央新幹線の開業をきっかけに、山梨県にチャレンジャーが集う環境をつくっていきたい」と話していました。