横断歩道渡る高齢者などをスマホで支援 甲府で新システム運用

スマートフォンと信号機を連動させて、目の不自由な人や高齢者などが横断歩道を安全に渡る支援を行う新たなシステムの運用がさきほど甲府市で始まりました。

システムの運用が始まったのは甲府駅から南におよそ300メートル離れた「橘児童公園前交差点」にある横断歩道です。
このシステムは、目の不自由な人や高齢者などが横断歩道を安全に渡るための支援を手元のスマートフォンを通じて行うものです。
歩行者が横断歩道に近づくと、通信装置付きの信号機と専用のアプリで連動させたスマートフォンが信号の今の色や、色がまもなく変わることなどを歩行者に音声や振動で知らせます。
導入は全国で進められてきたもののこれまで県内にはなく、山梨県警が山梨県視覚障がい者福祉協会からの要望を受けて設置が決まりました。
1日、この団体の会員8人が横断歩道を訪れ、システムの効果を確かめました。
いずれも団体の会員で70代の女性は「情報をしっかりと言葉で伝えてくれるので、耳を頼りにしている私にはとてもありがたいです」と話し、70代の男性は「色の識別が困難な障害があり、特に夜間は信号機と街灯の区別がつきにくいので、このシステムは非常に便利です」と話していました。
警察は利用状況を踏まえて、今後システムの導入エリアを広げていきたいとしています。