スマホ活用で目の不自由な人などの横断支援 来月から初導入へ

スマートフォンを活用して、目の不自由な人や高齢者などが横断歩道を安全に渡る支援を行う新たなシステムが来月から県内で初めて甲府市で導入されることになりました。

このシステムは目の不自由な人や高齢者などが横断歩道を安全に渡るための支援を手元のスマートフォンを通じて行うものです。
歩行者が横断歩道に近づくと、通信装置付きの信号機と専用のアプリでつないだスマートフォンが信号のいまの色や色がまもなく変わることなどを歩行者に音声や振動で知らせます。
導入は全国で進められているものの県内にはなく、山梨県警が視覚障害者でつくる団体からの要望を受けて設置が決まりました。
新たにシステムが導入されるのは甲府駅から南におよそ300メートル離れた「橘児童公園前交差点」にある横断歩道です。
システムの運用は、来月1日に開始され、警察は利用状況を踏まえてほかの場所での導入も検討することにしています。
山梨県視覚障がい者福祉協会は「信号機の状況を24時間把握できるのは危険を回避するうえで有効で、県内でさらに普及が進むことを期待しています」とコメントしています。