富士山周辺地域の魅力向上に向けて新組織設立 県
富士山が世界文化遺産に登録されて来年で10年となるのを前に、周辺地域のさらなる魅力の向上に取り組もうと山梨県は22日、新たな組織を設立することを発表しました。
山梨県が新たに設立したのは「富士五湖自然首都圏フォーラム」です。
22日は、フォーラムの設立にあわせて東京・千代田区で会見が開かれ、最高顧問を務める建築家の隈研吾氏が「富士山というのは世界的な憧れの場所となっている。そういった場所で今回のプロジェクトが発足することに期待している」とあいさつしました。
県によりますと、フォーラムでは交通や芸術、教育など5つの分野で分科会が設けられ、来年から民間企業などと協力して取り組みを始めることにしています。
具体的には交通手段の脱炭素化にむけて、水素自動車の導入や現在実用化が進むいわゆる「空飛ぶ車」の実証実験を行うほか、ダボス会議などの国際的な会議やイベントの誘致に向けて大規模な会議場の建設やレジャー施設の誘致を目指すとしています。
長崎知事は「富士山の麓で様々な活動を活発に展開することで、国内外の注目を集める国家的なプロジェクトに発展させていきたい」と話していました。