浄水場で出た汚泥 のり面緑化用の土として再利用 甲府市

廃棄物を資源として活用して循環型社会を目指そうと、甲府市は民間企業と協力して市内の浄水場で出た汚泥をのり面の緑化用の土として再利用する取り組みを始めました。

甲府市の平瀬浄水場では、市内を流れる荒川の水を取水し水道水にしていますが、浄水の過程で汚泥が発生し、産業廃棄物として処分しています。
この汚泥を資源として活用しようと、市は市内の建設会社と協力してのり面の緑化用の土として再利用する取り組みを始めました。
建設会社によりますと、汚泥は脱水したあとに植物の種や肥料などと混ぜてのり面に吹き付けるということです。
市では、浄水場で1年間に発生する汚泥の6分の1にあたるおよそ100トンを再利用することを当面の目標にしていて、汚泥の処分にかかっていた経費およそ200万円の削減にもつながるとしています。
甲府市SDGs推進課の此田英樹課長は「再利用した汚泥が多くの工事現場で使われることで、脱炭素社会や循環型社会の実現につながるので大いに期待している」と話していました。