家族を介護する男性の孤立防止を 意見交換会 南アルプス

6割以上が孤立しているとみられる男性介護者を支援しようと、介護の体験者や支援者などが孤立を防ぐ方法について議論しました。

県が行った調査では、家族を介護している男性のおよそ65%が孤立しているとみられることから、孤立を防ぐ方法を考えようと、男性の介護者を支援する団体、「山梨やろうの会」が18日、南アルプス市で意見交換会を開き、介護をしている人や支援者などおよそ30人が参加しました。
この中で、母親と父親を介護したあと、現在は妻を介護している男性が講演し、幻覚などの症状がある認知症の72歳の妻から目が離せず、言葉が通じない時は大声を出してしまうなどストレスはあるものの、介護を続けていくため地域のコミュニティーに参加し、健康を維持していることなどを語りました。
そして、参加者は5人程度のグループに分かれて、男性介護者の孤立を防ぐための方法について意見を交わし、体験や悩みを共有できる場所を複数設け、飲み会や無尽を活用することや介護サービスを利用して、介護者が地域のコミュニティーに参加し趣味を作ること、支援者は男性の気質を理解し、根気強く声をかけるといった意見が出ていました。
「山梨やろうの会」の清水昭二会長は「男性で介護している人は、プライドが邪魔して地域に溶け込めないところがあるが、孤立させてはいけないので、みんなに関心を持ってもらい集まる場を作ってほしい」と話していました。