現代の名工に山梨県から3人が選ばれる
伝統工芸や最先端の工業技術など特にすぐれたものづくりの技能を持つ「現代の名工」に、山梨県から3人が選ばれました。
「現代の名工」は、特にすぐれた技能を持つ職人や技術者などを厚生労働省が毎年表彰しているもので、今年度、県内からは3人が選ばれました。
選ばれたのは、市川三郷町の角・きば類細工工、宮澤明人さん(80)。
甲府市の宝石細工加工工、田中保晴さん(71)。
富士河口湖町の日本料理調理人、大窪公也さん(65)の3人です。
このうち市川三郷町の角・きば類細工工、宮澤明人さんは、象牙彫刻の職人として50年以上にわたって独学で、象牙に金やプラチナなどを埋め込む「象嵌技法」の技術を磨いてきました。
「日本の象牙彫刻展」で高円宮賞を2度受賞するなど、国内の第一人者となり、凹凸のないなめらかな仕上げと金属が外れない緻密な加工を施すことで高い評価を受けています。
宮澤さんは「自分で長いあいだコツコツとしてきたことを認めてくれて非常にうれしい。とことん突き詰めてやっていくことが、お客さんが1番喜んでくれることではないかと思っている。今後も世に残る作品を作ることに力を入れたい」と話していました。