笹子トンネル事故10年を前に 最新技術で設備損傷の点検公開

中央道の笹子トンネルで天井板が崩落し9人が死亡した事故から10年になるのを前に、理化学研究所などのチームが、山梨市で、最新の技術を使いトンネルの損傷を点検する様子が公開されました。

平成24年に大月市の中央自動車道の笹子トンネルで天井板が崩落し、9人が死亡した事故から、ことし12月で10年になります。
事故をきっかけに、理化学研究所などのチームは、最新技術でトンネルなどインフラ設備の劣化や損傷を早く正確に発見する研究を重ねていて、18日は、山梨市三富川浦にある国道の広瀬トンネルで点検の様子が公開されました。
点検では、特殊な車が走行しながら内部の壁や天井の撮影を行い、別のチームがその後、特殊なレーザーを照射します。
撮影された画像はAIによる解析と専門家による目視をすることで、特に検査すべき箇所の割り出しができるほか、レーザーで発生させた振動から周波数を読み取ると、数値の違いによって損傷や空洞を発見できるということです。
実用化することで、点検時間の大幅な短縮やデータの蓄積による精度の高い点検が可能になるということです。
実用化の責任者を務める木暮繁さんは「技術は非常に向上しているが、実用化にはまだまだ改良の余地がある。事故を教訓に前に進んでいきたい」と話していました。