80歳入所者暴行死事件 元介護士 起訴内容認める 甲府地裁

去年、南アルプス市の老人ホームで、入所者の女性の首を絞めるなどして死亡させた罪に問われている元介護士の裁判員裁判が、甲府地方裁判所で始まり、元介護士は起訴内容を認めました。

起訴状などによりますと、市川三郷町の元介護士、丹沢一貴被告(43)は去年8月、勤務先だった南アルプス市の有料老人ホームで、当時80歳だった入所者の女性の首を腕で絞めるなど暴行を加え、死亡させた罪に問われています。
11日、甲府地方裁判所で始まった裁判員裁判で、元介護士は「そのとおりです」と起訴された内容を認めました。
このあと冒頭陳述で、検察は「夜間の勤務中に被害者を車いすでトイレに連れて行って首を絞め、窒息死させた」と事件のいきさつを指摘しました。
一方、弁護側は「被告は事件当時、ADHD=注意欠陥・多動性障害の影響で責任能力が低下していた」と主張しました。
検察、弁護側ともに事実関係に争いはなく、量刑が争点となる見込みで、裁判は今月14日に結審し、判決は今月20日に言い渡される予定です。