リニア新幹線の認可取り消し訴訟 裁判官が実験線沿線を視察

リニア中央新幹線の計画に反対する住民らが国の認可の取り消しを求めている裁判で、東京地方裁判所の裁判官らが12日、山梨県を訪れ、試験走行が行われている実験線の沿線を現地視察しました。

12日、都留市と笛吹市を訪れたのは東京地方裁判所の市原義孝裁判長ら裁判の関係者です。
JR東海が開業を目指すリニア中央新幹線をめぐっては、山梨や東京など1都6県の沿線の住民が自然環境への影響や、騒音や振動の防止対策の不備などを主張して国が行った計画の認可を取り消すよう求める訴えを6年前、東京地裁に起こしました。
裁判で原告側は裁判官による現地視察を求め、ことし6月に開かれた裁判で12日の実施が決まりました。
裁判官らは午前11時すぎから車両の性能を確かめるための試験走行が行われている「山梨リニア実験線」の沿線にある住宅などを訪れ、住民の説明を聞くなどしていました。
視察のあと、原告団長で甲府市に住む川村晃生さんは「裁判官に現場を見てもらえたことの意義は大きい。きょうの視察を判決への大事な材料としてほしい」と話していました。
この裁判で国は「認可は適切で、違法ではない」と主張しています。