SNS悪用の詐欺急増 県内の被害額 半年間で5億円超

SNS悪用の詐欺急増 県内の被害額 半年間で5億円超

SNSを悪用した詐欺の被害が急増する中、高知県内の被害額は先月までの半年間で5億円を超えたことが警察のまとめでわかりました。
警察は、SNSで金銭を要求するのは詐欺の手口だとして注意を呼びかけています。

高知県警察本部によりますと、いずれもSNSを悪用し、著名人などをかたったニセ広告から誘導し架空の投資を持ちかける「投資詐欺」と、恋愛感情を抱かせて現金をだまし取る「ロマンス詐欺」の被害がことしに入って急増しています。

先月までの半年間に県内で起きた投資詐欺は20件、3億5500万円余り、ロマンス詐欺は16件、1億5700万円余りと被害の総額は5億円を超えています。

中には、SNSを通じて音楽歌手を名乗る人物から、「私のファンですか?そうであればプレゼントを送りたい」とメッセージが届き、手数料や配送トラブルの解決金などの名目で1000万円以上だまし取られた被害も起きたということです。

また、最近はネットバンキングが普及し、金融機関の窓口で詐欺の被害を未然に防ぐ機会も減っていることから、長期間だまされて1件あたりの被害額も大きくなっています。

警察は、SNSで金銭を要求するのは詐欺の手口だとしたうえで、入金する前に誰かに相談してほしいと注意を呼びかけています。