高知市展 鳥山明さん追悼した彫刻も

高知にゆかりのある人から絵画や彫刻などの作品を集めた高知市を代表する美術展「高知市展」が開かれています。

「高知市展」は昭和23年から始まった高知市を代表する美術展で、県内に住んでいるか、または県出身者であれば審査なしで誰でも出品できます。

76回目となることし、会場の高知市文化プラザ「かるぽーと」には、絵画や書道、彫刻、それに写真など10の部門から646点の作品と、姉妹都市、北海道北見市の作品も合わせて展示されています。

このうち、出品者の中で最高齢の97歳で、高知市の久万田昭子さんの書道の作品は漢字の「地」というひと文字が紙いっぱいに力強く書かれています。

また、彫刻部門の高知市の平地正利さんの作品は、ことし3月に亡くなった世界的な人気漫画の作者、鳥山明さんを追悼し、登場人物が白い花を掲げる様子が表現されています。

会場を訪れた人は「手術で入院していましたが絵を見て元気になりました」とか、「芸術に触れるのはいいですね。これから見るのが楽しみです」と話していました。

高知市展は6月9日まで開かれています。