高校生たちが野生動物の革を使ったベストを考案 販売始める

高知県の高校生たちが農作物に被害を与える鹿やイノシシの革を有効活用しようと、キャンプ用のベストを考案し、クラウドファンディングを通じてこのほど販売を始めました。

キャンプ用のベストを考案したのは、高知県の大方高校と高知商業高校、それに山田高校の生徒たちです。

昨年度、ふるさと納税を活用したクラウドファンディングで必要な資金を集めようと計画しましたが、期間中に目標の金額には届かず、商品化に至りませんでした。

このため、今回は、「購入型」と呼ばれるクラウドファンディングを活用して再度、企画に挑んでいます。

「購入型」は、支援してもらった見返りに、プロジェクトで開発した商品やサービスなどを提供するものです。

できあがったキャンプベストは、県内のジーンズ工場などと協力して作り、ポケットや取り外しができる大型のカバーに鹿の皮を使っています。

大方高校3年生の関口希麟さんは「協力してもらった地元の方々のおかげでやっと商品化できました。地域に貢献したいという思いで頑張っています」と話していました。

このベストは、今月末まで購入でき、販売で得られた利益は県内で活動する環境保護団体に寄付するということです。