県特産しょうがの凝固剤を開発 災害時の簡易トイレで活用期待
高知県特産のしょうがを加工する際に出る不要な部分などを使った凝固剤を日高村の企業が開発し、災害時の簡易トイレでの活用が期待されています。
この凝固剤を開発したのは、猫用トイレに使う猫砂などを作っている日高村の企業で、先週、高知市内で記者発表をしました。
それによりますと、凝固剤の材料には消臭効果がある県特産のしょうがの皮やヒノキのくず、それに殺菌効果がある石灰を使用しています。
また、植物性のデンプンやおからなども活用されていて、使用後は自然に分解されるということです。
開発のきっかけは、県内のしょうが農家などから、しょうがを加工する際に大量の不要な部分が出ることを聞いたことで、企業の持つ猫砂の製造技術を改良して、およそ3年かけて今回の商品を開発しました。
凝固剤は災害時の簡易トイレでの活用が期待されていて、今後、この企業のホームページなどで販売するほか、日高村やいの町のふるさと納税の返礼品となる予定です。
開発した企業「エスエス」の坂本守正社長は「環境に配慮した、被災者などのための商品をなんとか作ることができた。消臭や抗菌の性能がしっかりとあるので、備蓄しておいてほしい」と話しています。