土佐の小京都で公家行列 応仁の乱逃れた公家しのび 四万十

高知県四万十市で室町時代に京都から移り住んだ公家、一條家の行列を再現する催しが行われました。

催しは、応仁の乱の戦火を逃れて京都から移り住んだ公家の一條教房をしのんで「土佐の小京都」とも呼ばれる四万十市中村地区で毎年、この時期に行われています。

30回目となった3日は、地元の人などおよそ130人が当時の公家や女官らの華やかな衣装を身にまとい地区の神社を出発しました。

一行は雅楽が流れる中、かかとを引きつけながら左右に大きく足を踏み出す「練歩」と呼ばれる独特の歩き方で1.3キロを歩きました。

主役の1人で一條家の当主に嫁いだ姫の役を務めた、祖父母が四万十市に住む北川真央さんは「祖父に勧められたのがきっかけでしたが大役に驚きました。想像以上に多くの人に集まってもらってありがたいです」と話していました。

高知県宿毛市から訪れた家族連れの40代の男性は「子どもたちが大きくなったので初めて来ました。新型コロナの影響で中止になった年もあったと聞いたけど、今後も盛大に行われたらいいと思う」と話していました。

また、外国人観光客も多く訪れ、オランダから訪れた40代の男性は「観光で来て最高の経験になりました」と話していました。