路面電車開通から120年 歴史切り取った写真展示の車両運行

高知市などを走るとさでん交通の路面電車が開通から120年となるのを記念して、路面電車の歴史を切り取った写真を展示した車両の運行が2日から始まりました。

とさでん交通が運行する路面電車は1904年・明治37年の5月2日に高知市の本町線と潮江線で開通し、120年を迎えました。

これを記念して200型と呼ばれる70年にわたって高知を走る車両1両に、明治から平成までの路面電車にまつわる写真およそ40点を展示して運行する催しが始まりました。

このうち明治から大正の頃に高知市中心部のはりまや橋交差点で撮られた写真は、線路の周辺にまだ高い建物がなく、人力車が引かれている様子が写っています。

また、昭和48年に高知市の旭町1丁目付近で撮影された写真は、町なかを多くの車が走るようになり、渋滞する車で路面電車が進まなくなっている様子が記録されています。

とさでん交通周年事業情報発信チームリーダーの西岡良晃さんは「ふだん車内から見える風景と、昔の風景とを比べてもらい、懐かしんで、ほっこりしてほしい」と話していました。

この車両はことし9月末まで、高知市、南国市、いの町の全線で運行する予定です。