去年5月の小型機緊急着陸 ”原因はエンジン部品の破損”

去年5月、パイロットの訓練のため教官など3人を乗せた小型機が、飛行中にエンジンの異常が発生し高知空港に着陸したトラブルについて、国の運輸安全委員会はエンジンの部品の破損が原因だったする調査報告書をまとめました。

去年5月29日、大分空港を離陸した訓練用の小型機が、高知空港から南におよそ10キロ離れた上空でエンジンから煙が出るなどの異常が発生し、エンジンの1つを停止させて高知空港に緊急着陸しました。

小型機はパイロットの訓練中で、教官と訓練生合わせて3人にけがはありませんでしたが、国の運輸安全委員会は事故につながりかねない重大インシデントとして調査を進めていました。

25日公表された調査報告書によりますと、着陸後の点検でエンジンの部品の一部が壊れ、その破片がエンジンを覆うケースを貫通していたことが確認されたということです。

調査の結果、エンジン以外に機体の損傷はなかったということで、国の運輸安全委員会は再発防止策を検討するためエンジンが破損した経緯などさらに詳しく調べることにしています。