パンや家具の売り上げを被災地に 高知大学生がイベント開催

高知名物のパンや手作りの家具を販売して、その売り上げの一部を能登半島地震の被災地への義援金などとして贈るチャリティーイベントが高知市で開かれました。

このイベントは、高知大学の有志の学生が企画したもので、会場となった高知市朝倉の高齢者施設では、およそ20のブースが設けられました。

このうち、高知県で多くの人に親しまれている「ぼうしパン」のPR活動をしている高知大学の同好会のブースでは、学生たちが2種類のパンを販売しながら日々の活動を紹介していました。

また、高知市の特別支援学校のブースでは、生徒が手作りしたマドレーヌをはじめとした焼き菓子や、いすやパソコンを置く台などの木製家具を販売していました。

このイベントの売り上げの一部は、能登半島地震の被災地への義援金として贈られるほか、小児がんの支援団体にも寄付されるということです。

訪れた40代の男性は「人口も減っている中で、学生が積極的に地域や社会との関わりを求めてイベントを開催してくれてうれしいです」と話していました。

高知大学の学生でイベントの実行委員長を務める神崎創太さんは「高知は南海トラフ巨大地震も想定されていて、地震の被害はひと事ではないため、学生たちで話し合って寄付することを決めました」と話していました。