宿毛市が誤って災害対策本部解散を県に報告 県が一時本部解散

今回の地震で震度6弱の揺れを観測した高知県宿毛市が18日、「災害対策本部を解散した」と県に誤って報告し、これを受けた県が、一時、災害対策本部を解散していたことがわかりました。
災害対応への影響はなかったということですが、情報共有などに支障が出るおそれがあり、宿毛市は再発防止に努めるとしています。

宿毛市は、震度6弱の揺れを観測した地震直後の17日午後11時半に災害対策本部を立ち上げ、随時、災害対策本部会議を開くなどして対応にあたり、市内の状況が落ち着いた18日午後3時半過ぎ、災害対策本部の配備体制のレベルを下げることを決めました。

ところが、災害情報共有システムを通して県に連絡する際、「災害対策本部を解散した」と誤った内容を報告し、これを受けて、県の災害対策本部は18日午後4時半に解散しました。

その後、19日夕方になって誤りに気づいた宿毛市が、県に連絡し、県は1日近くたった午後4時すぎに再び、災害対策本部を立ち上げ直したということです。

県や宿毛市によりますと、今回のミスで災害対応への影響はなかったということですが、情報共有や被害への対応に支障が出るおそれがありました。

宿毛市では、19日午後5時の時点で3人がけがをしているほか、住宅や水道管などの被害が確認されています。

宿毛市は、再発防止策として複数の職員での入力チェックを徹底するなど、正確な情報共有に努めるとしています。